青林書院



後遺障害入門 補訂版


後遺障害入門 補訂版
 
編・著者小松初男・小林覚・西本邦男 編
判 型A5判
ページ数328頁
税込価格4,730円(本体価格:4,300円)
発行年月2022年09月
ISBN978-4-417-01846-9
在庫有り
  
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■解説
●交通事故後遺障害の損害賠償実務に携わるすべての実務家の「必携書」!
●後遺障害認定実務に必須の「障害等級認定基準」【最新版】とその実務的
 な取扱いについて,入門者にも理解できるように平易な表現でわかりやす
 く解説!
●総論では,後遺障害等級認定全般について実務家に必要不可欠な基本的事
 項を解説!
●各論では,について,交通事故により発生する主な主な後遺障害ごとに,
 後遺障害の「定義・概要」「認定基準」「主要な争点と主張立証上の留意
 事項」を指摘したうえで,近時の実務上参考となる裁判例を要約して掲載!


編者・執筆者紹介
編  者
小松 初男:弁護士(虎の門法律事務所)
小林  覚:弁護士(エスペランサ法律事務所)
西本 邦男:弁護士(日比谷南法律事務所)

執筆者
(執筆順)
小松 初男:上掲
國貞 美和:弁護士(國貞法律事務所)
小林  覚:上掲
吉田 大輔:弁護士(虎の門法律事務所)
片野田志朗:弁護士(東京中央総合法律事務所)
鈴木 雄貴:弁護士(虎の門法律事務所)
白井 由里:弁護士(小林明子法律事務所)
岡村晋之祐:弁護士(日比谷南法律事務所)


はしがき
 これまで,本書が多くの実務家の皆様のお役に立てることができました
ことは,編者・著者の大きな喜びとするところです。ただ,刊行以来はや
4年が経過し,この間,令和2年3月13日に,自賠責保険実務での後遺障害
等級認定の準則的役割を果たしている『労災補償障害認定必携』(発行:
一般財団法人労災サポートセンター)の第17版が発行されました。また,
交通事故損害賠償実務に必携の参考書ともいうべき『民事交通事故訴訟損
害賠償額算定基準』(編集発行:(公財)日弁連交通事故相談センター東
京支部,通称「赤い本」)と『交通事故損害額算定基準−実務運用と解説
−』(編集発行:(公財)日弁連交通事故相談センター,通称「青本」)
は逐次改訂され,本書に引用した医療文献にも改訂されたものがあります。
 これに伴い,新たに本書を手にする皆様のため,参考文献の検索をより
容易にするべく,脚注に引用した文献の版や該当頁の変更を行いました。
今後とも,編著者一同研鑽を深め,よりお役に立てるような実務参考書と
するべく努力を継続する所存ですので,何卒よろしくお願い申し上げます。

令和4年9月吉日  編者一同




■書籍内容
第1章 総  論
妓絨箴祿嘉級
1後遺症
2労働者災害補償保険法と後遺障害
3自賠責保険と後遺障害
 (1)後遺障害
 (2)永久残存性
 (3)症状固定
 (4)後遺障害等級
4自賠責保険の支払基準
 (1)支払基準の拘束性
 (2)後遺障害についての支払基準
蕎祿嘉級の仕組み
1部  位
2障害の系列
3障害の序列
4障害等級認定の原則と準則
 (1)併  合
 (2)相当等級(準用)
 (3)加  重
係絨箴祿欧稜定手続
1等級認定
 (1)自賠会社等による請求の受付等
 (2)支  払
2事前認定
3不服申立制度
 (1)書面の検討
 (2)損保料率機構への異議申立て
 (3)一般財団法人自賠責保険・共済紛争処理機構への紛争処理申請
玄賠責保険と損害賠償との違い
1自賠責保険の後遺障害認定と裁判
2労働能力喪失期間(永久残存性について)
3逸失利益の有無が問題とされる後遺障害(労働能力喪失率)
 (1)外貌醜状
 (2)歯牙障害
 (3)味覚・嗅覚障害
 (4)鎖骨変形
 (5)腸骨採取による骨盤骨の変形
 (6)脾臓又は1側の腎臓の障害
 (7)生殖器の障害
 (8)下肢短縮
4既存障害がある場合の取扱い

第2章 各論─類型別にみる後遺障害認定の実務
疑牲亰賄の機能又は精神の障害
第1脳の器質性障害
1高次脳機能障害
1定義・概要
 (1)高次脳機能障害の意義
 (2)高次脳機能障害の症状
  ア典型的な症状としての多彩な認知障害,行動障害及び人格変化
   (ア)認知障害/(イ)行動障害/(ウ)人格変化
  イ発症の原因及び症状の併発
  ウ時間的経過
  エ社会生活適応能力の低下
  オ見過ごされやすい障害
2高次脳機能障害の認定基準
 (1)認定上の問題点
 (2)脳外傷による高次脳機能障害認定につき重視される事項
  ア交通外傷による脳の受傷を裏づける画像検査結果があること
  イ一定期間の意識障害が継続したこと
  ウ一定の異常な傾向が生じていること
3等級認定基準
 (1)労災補償の等級認定基準
  ア1級,2級の認定基準
  イ3級以下の認定基準
 (2)自賠責保険の認定基準
4主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)自賠責実務において提出を求められる資料
 (2)資料の提出・作成に関する留意点
  ア受傷直後の脳画像の重要性
  イその他の資料作成上の工夫
  ウ客観的な検査の重要性
  エ小児に関する留意点
5裁判例の紹介
 (1)高次脳機能障害の有無が争点となった裁判例
 (2)高次脳機能障害の程度が争点となった裁判例
  ア自賠責認定よりも上位の等級が認定された事例
  イ自賠責認定よりも下位の等級が認定された事例
  ウ後遺障害等級よりも低い労働能力喪失率の認定がなされた事例
  エ3級以下の場合でも付添介護費や近親者の慰謝料が認められた事例
6裁判例
2軽度外傷性脳損傷(MTBI)
1定義・概要
 (1)軽度外傷性脳損傷(MTBI)の意義
  ア交通事故外傷による器質的損傷としてのMTBI
  イ世界保健機関(WHO)の定義・診断基準
 (2)MTBIの症状
2MTBIの認定基準
 (1)平成23年報告書の見解
 (2)裁判上の認定基準
  ア平成23年報告書,平成30年報告書の基準が重視される
  イ明確な画像所見が得られない場合の留意点
  ウ画像機器の限界を踏まえた総合的判断の必要性
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)高次脳機能障害の発症
 (2)事故との因果関係
 (3)素因減額
4裁判例の紹介
 (1)認定した裁判例
 (2)否定した裁判例
5裁判例

3遷延性意識障害
1定義・概要
 (1)遷延性意識障害の意義
  ア植物状態と同義
  イ脳死状態との違い
 (2)常時介護の必要性
 (3)平均余命
2後遺障害等級
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)問題の所在
 (2)将来介護費
  ア自宅での介護費用
  イその他の介護関係費用
  (ア)自宅や自動車の改造費/(イ)介護用品その他消耗品の費用
 (3)定期金による損害賠償
  ア問題の背景
  イ定期金賠償の長所と短所
   (ア)主な長所/(イ)主な短所
  ウ訴訟上の留意事項
(ア)近時の裁判例(一部遷延性意識障害事案ではないものを含む)
(イ)どのような場合に認容されるか
4裁判例
第2脊髄障害
4脊髄障害
1定義・概要
 (1)脊髄障害事案の特殊性
 (2)脊髄と脊椎
  ア脊髄とは
   (ア)中枢神経/(イ)区  分/(ウ)構  造
  イ脊椎とは
   (ア)脊髄を保護する骨/(イ)区  分/(ウ)椎骨の形状
ウ脊髄・脊椎を取り巻く組織
(ア)神経根/(イ)椎間板と椎間関節/(ウ)靭  帯
  エ脊髄と脊椎の位置関係─損傷された脊椎のレベルと損傷された脊髄
のレベルは違う
 (3)脊髄損傷の病態・評価
  アポイント
  イ損傷高位(高さ)別の症状の特徴
   (ア)概  要/(イ)より詳しい病態
  ウ 脊髄横断面での損傷程度と特徴
   (ア)概  要/(イ)完全麻痺/(ウ)不全麻痺
2等級認定基準
 (1)自賠責の等級認定における基本的な構造
  ア7段階の等級
  イ麻痺の範囲と程度
   (ア)範  囲/(イ)程  度
  ウ認定基準  102
  エ他の障害と複合する場合の認定
  オ馬尾神経の損傷による障害の認定
 (2)等級認定に関わる診断・検査方法
  アポイント
  イ画像診断
   (ア)X  線/(イ)C  T/(ウ)MRI
  ウ神経学的所見
   (ア)反  射/(イ)筋  力/(ウ)感覚テスト
  エ電気生理学的診断
 (3)自賠責における認定資料
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)脊髄障害の有無が問題になり得るケース
 (2)脊髄障害(特に不全麻痺)に関する主張立証のポイント
  ア画像の検討
  イ神経学的所見の整合性
  ウ症状経過等
  エセカンドオピニオンの検討
  オその他
 (3)他の障害の検討
  ア局部の神経症状
  イ非器質性精神障害
4裁判例
第3非器質性精神障害
5非器質性精神障害─PTSDを中心に
1定義・概要
 (1)非器質性精神障害
  ア定  義
  イ自賠責認定基準の変更
  ウ後遺障害認定項目
  エ等級認定基準
 (2)PTSD
2PTSDの診断基準
 (1)DSM−犬らDSM−垢悗硫訂
 (2)ICD−10
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)PTSDの認定に関する裁判所の姿勢
  アPTSD認容判決とその批判
  イ東京地裁平成14年判決
 (2)PTSDを否定した場合の後遺障害の認定
  ア非器質性精神障害に対する近時の考え方
  イ主張立証方法の指針
  ウ後遺障害逸失利益認定の期間の限定
 (3)素因減額
  ア心因的な素因の競合
  イ素因減額が認められる基準
  ウ主張立証の指針
4裁判例(PTSDに関する裁判例)
第4疼痛障害
6RSD(CRPS)
1定義・概要
 (1)カウザルギーとRSD
 (2)RSDからCRPSへ
 (3)CRPSの診断基準
2等級認定基準
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)RSDの診断基準と等級認定基準の違い
 (2)裁判例の傾向
  アRSD(CRPS)の発症否定例
  イRSD(CRPS)の発症肯定例
  ウその他
  エ素因減額との関係
 (3)主張立証上の留意事項
4裁判例
7線維筋痛症
1定義・概要
 (1)線維筋痛症とは
 (2)発症要因等
 (3)診断基準等
  アアメリカリウマチ学会の分類基準
  イアメリカリウマチ学会の診断予備基準
  ウわが国での取組み
2認定基準
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)線維筋痛症の発症
 (2)発症と事故との因果関係
 (3)他の疾患を認めた例
 (4)線維筋痛症を認めた例
 (5)結  語
4裁判例
第5局部の神経症状(むち打ち症を中心に)
8局部の神経症状(むち打ち症を中心に)
1定義・概要
 (1)局部の神経症状
 (2)むち打ち症
  アむち打ち症とは
  イむち打ち症の原因,症状
  ウむち打ち症の分類
   (ア)頸椎捻挫型/(イ)根症状型/
(ウ)バレ・リュー症状型/(エ)根症状+バレ・リュー症状混合型/
(オ)脊髄症状型
2等級認定基準
 (1)自賠責等級における取扱い
  ア等級認定区分
  イ等級認定の基準
 (2)むち打ち症の等級認定と検査方法
  ア等級認定
  イ画像検査
(ア)レントゲン検査/(イ)MRI検査(ウ)神経学的検査
(ア)深部腱反射検査/(イ)徒手筋力テスト(MMT)(ウ)
感覚検査(エ)スパーリングテスト・ジャクソンテスト
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)後遺障害の存在
 (2)事故との因果関係
 (3)労働能力喪失率及び労働能力喪失期間
 (4)素因減額
  ア体質的素因
  イ心因的要因
4裁判例
興江障害
9醜状障害
1定義・概要
 (1)醜状障害
 (2)外貌の醜状障害
2等級認定基準
 (1)等級の種類(2)等級の認定基準
  ア外貌の醜状障害
  イ露出面の醜状障害
 (3)外貌及び露出面以外の醜状障害
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)逸失利益の認定
 (2)検討対象となる要素
  ア醜状の内容及び程度
  イ被害者の職業
  ウ被害者の性別
  エ将来の就職・転職,昇進・昇格・昇給への影響,対人関係や対外的
   関係への支障
 (3)主張立証上の留意事項
  ア外貌醜状障害について
  イ上肢・下肢の醜状瘢痕について
4裁判例
郡磴両祿
10眼の障害
1 定義・概要
(1)眼球の構造
(2)副眼器の構造
(3)視覚伝導路
2 等級認定基準
 (1)自賠責等級における取扱い
  ア等級認定区分
   (ア)視力障害/(イ)調節機能障害/(ウ)眼球の運動障害・複視/
(エ)視野障害/(オ)まぶたの障害自賠責等級表以外の障害と等級認定
   (ア)外傷性散瞳/(イ)流  涙
 (2)眼の障害の検査方法
  ア視力障害に関する検査
   (ア)細隙灯顕微鏡検査(スリットランプ検査)/(イ)直像鏡眼底検査
(ウ)網膜電位図検査(ERG検査)/(エ)視覚誘発電位検査(VEP検査)
  イ調節機能障害に関する検査
  ウ運動障害に関する検査
  エ視野障害に関する検査
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)後遺障害の存在とその程度
  ア視力障害
  イむち打ち損傷(外傷性頸部症候群)
 (2)事故との因果関係
 (3)逸失利益の立証
4裁判例
玄の障害
11耳の障害
1定義・概要
2耳の障害の態様
 (1)難  聴
  ア伝音難聴
  イ感音難聴
  ウ混合難聴
 (2)耳鳴り(耳(じ)鳴(めい))
 (3)耳(じ)漏(ろう)
3等級認定基準
 (1)等級認定区分
 (2)難聴以外の障害に関する等級認定
  ア耳鳴り
  イ耳  漏
  ウ平衡機能障害
  エ耳介の欠損障害
4聴力障害の検査方法
 (1)聴覚の検査法
  ア純音聴力検査
  イ語音聴力検査
 (2)その他の検査法
  アピッチ・マッチ検査
  イラウドネス・バランス検査
  ウ画像検査
5主な争点と主張立証上の注意事項
 (1)後遺障害の存在と程度
 (2)事故との因果関係
 (3)逸失利益の立証
6裁 判 例
紘,両祿
12鼻の障害
1定義・概要
(1)鼻の構造と機能
 ア鼻の構造
 イ鼻(鼻腔)の機能
(2)鼻の障害
 ア鼻疾患の一般症状
 イ嗅覚障害
   (ア)呼吸性嗅覚障害/(イ)神経性嗅覚障害
(3)外傷性嗅覚障害の発生機序
2等級認定基準
(1)自賠責等級における取扱い
 ア等級認定区分
 イ鼻を欠損しないで鼻の機能障害のみを残すもの
(2)嗅覚障害の検査方法235
 ア基準嗅力検査(T&Tオルファクトメーター)
 イ静脈性嗅覚検査(アリナミンテスト)
 ウ他覚的検査
3主な争点と主張立証上の留意事項
(1)後遺障害の存在
(2)事故との因果関係
(3)逸失利益の立証
4裁 判 例
左の障害
13口の障害
1定義・概要
 (1)口の構造と機能
 (2)口の障害の種類
  ア咀嚼機能障害
  イ言語機能障害
  ウ歯牙障害
  エ味覚障害
  オ嚥下機能障害
2等級認定基準
 (1)咀嚼・言語機能障害の認定基準
  ア咀嚼機能障害
  イ言語機能障害
  ウ準  用
 (2)歯牙障害
  ア歯科補綴
  イ併合・加重
 (3)味覚障害の認定基準
  ア等級認定基準の準用
  イ検査方法
 (4)嚥下機能障害の認定基準
  ア等級認定基準の準用
  イ検査方法
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)後遺障害の存在とその程度
 (2)事故との因果関係
 (3)逸失利益の立証
  ア逸失利益の認定
  イ後遺障害慰謝料として考慮される場合
 (4)将来の治療費
 (5)インプラント費用
4裁判例
讃綮茵Σ嫉茵指の傷害
14上肢・下肢の障害
1定義・概要
 (1)欠損障害・下肢の短縮障害
 (2)機能障害
 (3)変形障害
2等級認定基準
 (1)欠損障害・下肢の短縮障害
 (2)機能障害
  ア等級認定
  イ可動域の測定方法
   (ア)参考可動域角度/(イ)主要運動と参考運動/(ウ)自動運動と他動運動
 (3)変形障害
 (4)複数の後遺障害の残存
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)欠損障害・短縮障害と労働能力喪失率
 (2)機能障害と後遺障害認定
 (3)機能障害と基準値に達しない可動域制限
 (4)可動域測定値の信用性
4裁判例
15手指・足指の障害
1定義・概要
2等級認定基準
 (1)欠損障害
  ア手  指
  イ足  指
 (2)機能障害
  ア手  指
  (ア)用  廃/(イ)遠位指節間関節の屈伸不能
  イ足  指
 (3)複数の後遺障害の残存
3主な争点と主張立証上の留意事項
 (1)手指・足指の後遺障害認定
 (2)機能障害と後遺障害認定
4裁判例
 事項索引/判例索引

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