青林書院



著作権トラブル解決実務ハンドブック


著作権トラブル解決実務ハンドブック
 
編・著者三山 裕三編著
判 型A5判
ページ数368頁
税込価格5,060円(本体価格:4,600円)
発行年月2019年10月
ISBN978-4-417-01773-8
在庫有り
  
在庫があります

■解説
●いかに戦略を練り,いかに思いの結果を得るか。条文,判例,実務慣行の知識を集約。
●豊富にチャート・書式・文例を掲げ,間接事実やポイントを特記。実務家の目線で端
 的に解説。法律実務家,企業内弁護士・法務部員,企業の現場担当者に最適。
 平成30年著作権法改正対応。


はしがき
 編著者は,平成20年から9年間にわたり,東京理科大学専門職大学院の客員教授
として,「著作権法実践特論」(後に「著作権法特論」)の講義を担当した。
 本書の構想及び内容は,かかる講義の内容及びレジュメをベースにしている。
この講義で第1に心がけたことは,「交渉における戦略」の視点である。
弁護士は,権利者,侵害者いずれの代理人にもなる。
権利者側であれば,いかに侵害者に圧力をかけ,迅速に最大の成果を得るか,侵害
者側であれば,いかに権利者からの圧力を回避し,可能な限り有利な結論を導くか,
に腐心しなければならない。
 交渉においては,費用対効果の制約のもと,戦略を練り,圧力をかけ(もしくは
回避し),相対的にプラスの結果を導く必要があるが,そこでは相手方との心理的
な駆け引きに加え,依頼者の説得という大事な作業もある。
油断して相手方との交渉にだけ専念していると,思いもかけず背中から弾が飛んで
くることがある。
 実務家であれば,トラブルの解決(紛争の終息)という目的を達成するため,適時
かつ適切に,最良の手段を行使して当面の目標を達成し,その積み重ねの末に目的に
到達すべく,最善努力しなければならない。
しかし,これは著作権法の分野に限らず,いかなる領域の法律問題の解決であれ,方
法論としては同じである。
とはいえ,その取り扱う対象が著作権法の条文,判例及び実務慣行という専門的分野
であるが故に,それなりの知識及びノウハウが要求される。
第1部第1節は「交渉における戦略」の中身であり,第2部はその教訓からの進化で
ある。
 この講義で第2に心がけたことは,「著作権法の実務的解析」の視点である。
第1部第1節「著作権紛争(著作権トラブル)の発生から解決にいたるまでの流れ」
も,第2部「平時における免疫力の向上」も,第1部第2節「著作権紛争(著作権ト
ラブル)の類型」の正しい理解があってはじめて可能になる。
 理論的考察は多くの他書に譲り,ひとえに実務家の視点から著作権法の条文等を解
析し,それによって本書の個性(特色)が浮き出るように努めた。
 チャートを多用し,適宜,ポイント,間接事実,文例等を抽出のうえ特記したのは
そのためであり,加えて新鮮さを出すため,平成30年の著作権法改正にも言及した。
とはいえ,実務家的視点に基づき著作権法をダイナミックに照射するという本書の性
格と,コンパクト性を重視すべく紙数を意図的に制約したことから,網羅的かつ詳細
な記述はあえて控えた。
 この点については,編著者著の『著作権法詳説〔第10版〕』(2016年,勁草書房)
で補完していただければ,本書との両輪になって,著作権法全体の理解が容易になる
ものと確信している。
 令和元年7月吉日
 三山 裕三


■編著者
三山裕三(弁護士)

■共著者(執筆順)
津島一登(弁護士)
佐原祥太(弁護士)
田中慎一(弁護士)



■書籍内容
第1部 著作権紛争(著作権トラブル)に巻き込まれたときの有事対応(1)
第1節 著作権紛争(著作権トラブル)の発生から解決にいたるまでの流れ
1 端緒
機“見
供‐霾鹹鷆
掘‘睇告発
2 目的(トラブルの解決=紛争の終息)
機〔榲と目標の区別及び手段の選択
供仝⇒者側の場合
掘/害者側の場合
検/害判断が微妙な場合
3 目標(当面の請求)
機‐来の利用(の停止) ⇒ 差止め
供_甬遒陵用(の経済的補填) ⇒ 損害賠償又は不当利得
掘〔祥澄声望の回復等⇒ 適当な措置
検ー婪瓠楮独防止誓約
4 手段(解決方法)
機‘睛鴇斂斥絞悗料付
供‐攀鯤歔
掘]族
検_晶菠
后)楞
此〔瓜調停
察|虜眥環
次‘本知的財産仲裁センターによる調停・仲裁
宗(響莢魴茲△辰擦鸚度
勝\粘悗砲ける輸入差止申立制度
第2節 著作権紛争(著作権トラブル)の類型
1 著作権の独占的性格
機ゞ愡澹◆丙校濱禅畍◆砲良嬪
供(棲欧紡个垢觧止め(制限)
2 全体鳥瞰図と著作権紛争(著作権トラブル)の中身
機|作権紛争の発生場面
供.肇薀屮襪諒庫としての判例とそこから得られる教訓
掘“酬菠犬旅渋
検|作権紛争(著作権トラブル)の解決指針
3 主体(著作者)を巡る紛争
機〜郎郤圓糧縦蝓紛力者・補助者)
供)/傭作
掘_疾繊Τ庵
検ゞζ叡作者
后(埆乎作者
此 ̄撚萓什郤
察―佝埜⊆
次ヾ崟椰害
4 利用(著作権)を巡る紛争
機〕用と使用
供|作財産権
掘仝⇒制限規定
検|作者人格権
后\瀋蟒佝埜◆瞥用の許諾)
此|作隣接権
察〕用者の過失責任(注意義務)
次”塰々坩拈嫻
5 客体(著作物)を巡る紛争
機(欷鄲仂
供[禺著作物(10条1項)
掘‘鷦‥著作物(翻案物)
検(埆乎作物
后.如璽織戞璽
此ゞζ叡作物
察〔喫欷遒里發痢並蟾罅ぅャッチフレーズ,スローガン,古美術)
6 その他の紛争
機,澆覆型害
供〃沙罰
掘“信者情報開示請求
検‖召涼療財産権等との抵触(衝突)

第2部 平時における免疫力の向上
1 法務の3ステージとその留意点
機)〔海裡灰好董璽
供ヽ謄好董璽犬砲ける留意点
2 著作物の創作段階における留意点
機^裕鬚良要性
供^裕鬚靴討い覆ぞ豺
掘^裕鬚靴討い討眸鷽害になる場合
検〔軌媼韻琉裕
后 僻鶲裕鬚糧疹擇砲覆襦冒郎酘時の立証
此 文⇒者側による)依拠の立証
3 著作物の利用段階における留意点
機仝⇒制限規定の要件充足
供ゝ諾取得
掘々云鐡に著作物を取扱う事業者(利用者)の注意義務
検.優奪肇罅璽凝個人利用者の留意点
后.咼献優好愁侫藩用上の留意点(個人及び法人)
4 契約書,覚書,メールなどの書面の作成
機―駝未僚斗彑
供|と合意するか
掘_燭鮃膂佞垢襪
5 契約類型毎の留意点
  A 中核条項
機‐渡系契約(著作権譲渡契約,複製権譲渡契約,原盤譲渡契約)
供\作委託系契約(コンテンツ制作委託契約,ソフトウェア開発契約)
掘.薀ぅ札鵐昂老戚鵝塀佝埜∪瀋蠏戚鵝ず銚的許諾契約)
  B 一般(ボイラープレート)条項
6 著作権等管理事業者との契約
機〕用者及び権利者による確認事項
供‘本音楽著作権協会(JASRAC)
掘‘本複製権センター(JRRC)
検―佝納埣作権管理機構(JCOPY)
后ヽ惱冀作権協会(JAC)
此ー賊蕾斑作隣接権センター(CPRA)
察 ̄覗コンテンツ権利処理機構(aRma)
次‘本レコード協会(RIAJ)
宗―佝琶貸与権管理センター(RRAC)
7 著作権者不明等の場合の裁定制度の利用
機〆枋蠕度の利用
供|作権者不明等の場合(67条)
掘(送及び商業用レコードの場合(68条・69条)
8 著作者表示(推定規定)と登録の活用
機|作者の推定
供‥佻
9 商標登録の要否
機‐ι古佻燭斑作権の関係
供ヽ┣菘の美術作品の商標登録の可否
10 法人著作の活用(15条の4要件の吟味)
機)姫凖な意義(著作財産権及び著作者人格権が法人に原始的に帰属することのメリット)
供。翰弖錣龍稾
11 著作権法以外のコンプライアンス
機.灰鵐廛薀ぅ▲鵐弘貳
供‘叛蟠愡瀚
掘_疾阻
検”塰々坩戞別泳 
后‐啻権
此.僖屮螢轡謄8
察‐ι庫
次‘探法,実用新案法,意匠法
宗”埓偽チ菲瓢瀚
12 外国との契約(準拠法,裁判管轄,仲裁)
機―犁鯔
供〆枷輯紐
掘|膾
検∞叡緇態になった場合の優先順位
 


Copyright © SEIRIN SHOIN All Rights Reserved.