青林書院



執行関係訴訟の実務 -基礎知識と手続の全体像の把握-


執行関係訴訟の実務 -基礎知識と手続の全体像の把握-
 
編・著者園部 厚 著
判 型A5判
ページ数248頁
税込価格3,132円(本体価格:2,900円)
発行年月2017年02月
ISBN978-4-417-01706-6
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■解説
裁判官が、執行関係訴訟の基本と重要な論点、手続の全体の流れを平易に解説!
■執行関係訴訟の法的性質等をどのように考えるのか?
■執行関係訴訟の手続上の問題をどのように考え訴訟を進行していくのか?
■訴状、申立書等の記載例、判決主文など掲載!


執筆者紹介
園部 厚(そのべ あつし)
東京簡易裁判所判事


はしがき

 本書は,民事執行法に規定されている,請求異議の訴え,配当異議の訴え,
第三者異議の訴え,取立訴訟,執行文付与の訴え,執行文付与に対する異議の
訴えの民事執行に関する訴訟〔執行関係訴訟〕についての解説をしている。
 このような執行関係訴訟は,訴訟手続自体は,通常の訴訟手続と同様の手続
で行われるが,民事執行に関わる訴訟ということで,通常の訴訟とは異なる部
分も多い。このような執行関係訴訟に関わるのであれば,その点について理解
をしておかなければならない。そして,その執行関係訴訟については,執行に
関係するということで,同じような考え方に基づくものもあり,それらの訴訟
をまとめて説明することには意味があると思われる。
 執行関係訴訟については,その法的性質等について見解が分かれているとこ
ろもあり,その点について詳しく説明している文献も多い。もちろん,執行関
係訴訟の法的性質等をどのように考えるかにより,その訴訟の手続に影響する
のであるから,その点を考えることは大事であるが,問題はその点を検討した
上で,その後の手続上の問題をどのように考え,どのように進行していくかが
大事になってくると思われる。本書では,そのように考え,執行関係訴訟の法
的性質等を検討した上で,その後の手続上の問題をどのように考え,どのよう
に進行していくかについて,検討して解説をしており,執行関係訴訟における
実際の実務上の問題をどのように考えるかを中心に記載したつもりである。そ
のような意図で作成された本書が,執行関係訴訟に携わる者にとって,執行関
係訴訟について理解し,実務に携わる上で有用のものとなれば幸いである。
 最後に,本書の企画から携わり,本書の形式や判例等の資料の調査・表示等
に至るまで検討配慮いただき,刊行に導いていただいた長島晴美さんと,校正
をお手伝いいただいた皸羚疇犹泙気鵑法た瓦ら感謝を申し上げる。
  
  平成29年1月
   園部 厚




■書籍内容
目 次

第1章 請求異議の訴え
第1節 請求異議の訴えの意義
第2節 請求異議の訴えの適用範囲
第1 債務名義の執行力排除──外国裁判所の判決に対する請求異議の訴え
第2 仮差押え及び仮処分命令
第3 担保権実行としての競売
第4 授権決定
第5 検察官の執行命令
第6 鉄道抵当権の実行
第3節 請求異議の訴えの法的性質及び訴訟物
第4節 請求異議事由について
第1 異議事由の同時主張
第2 請求異議事由
第3 請求異議事由の制限
第5節 請求異議の訴えの訴訟手続
第1 請求異議の訴えの管轄
第2 請求異議の訴えの訴訟物の価額
第3 請求異議の訴えの当事者適格
第4 請求異議の訴えの訴訟代理権
第5 請求異議訴訟における執行停止等の仮の処分
第6 請求異議の訴え提起
第7 請求異議の訴えにおける当事者の主張立証
第6節 請求異議訴訟の終了
第1 請求異議訴訟の判決
第2 請求異議訴訟における和解
第3 請求異議訴訟における請求の放棄・認諾

第2章 配当異議の訴え
第1節 配当異議の訴えの意義
第2節 配当異議の訴えの性質
第3節 配当期日における配当異議の申出
第1 配当期日における異議申出の内容
第2 配当表に記載のない者の配当異議の申出
第3 実行担保権の債務者の配当異議の申出
第4 実行担保権以外の債務者の配当異議の申出
第5 配当異議の申出の取下げ
第4節 配当異議訴訟における訴訟手続
第1 配当異議の訴えの管轄裁判所
第2 配当異議の訴えの訴訟物の価額
第3 配当異議の訴えの当事者適格
第4 配当異議訴訟における共同訴訟
第5 配当異議訴訟における訴えの利益──原告への交付額の増加
第6 配当異議訴訟における請求の趣旨・原因等
第7 配当異議訴訟における当事者の最初の口頭弁論期日への不出頭
第5節 配当異議訴訟の終了
第1 配当異議訴訟の判決
第2 配当異議訴訟における和解,請求の放棄・認諾
第3 配当異議訴訟における取下げ,取下げ擬制
第4 配当異議訴訟終了後の供託金の支払委託・追加配当
第5 配当終了後の不当利得返還請求

第3章 第三者異議の訴え
第1節 第三者異議の訴えの意義及び適用範囲
第1 第三者異議の訴えの意義
第2 第三者異議の訴えの適用範囲
第2節 第三者異議の訴えの法的性質
第3節 第三者異議の訴えの異議の原因
第1 総  説
第2 第三者異議の訴えにおける第三者の対抗要件具備の要否
第3 第三者異議の訴えにおける所有権の主張
第4 第三者異議の訴えにおける占有権の主張
第5 第三者異議の訴えにおける用益物権及び対抗力ある賃借権の主張
第6 第三者異議の訴えにおける抵当権・先取特権の主張
第7 第三者異議の訴えにおける質権の主張
第8 第三者異議の訴えにおける留置権の主張
第9 第三者異議の訴えにおける仮登記担保権の主張
第10 第三者異議の訴えにおける譲渡担保権の主張
第11 第三者異議の訴えにおける所有権留保の主張
第12 第三者異議の訴えにおけるファイナンス・リースの主張
第13 第三者異議の訴えにおける債権的請求権の主張
第14 第三者異議の訴えにおける処分禁止の仮処分の主張
第4節 第三者異議の訴えの訴訟手続
第1 第三者異議の訴えの管轄
第2 第三者異議の訴えの訴訟物の価額
第3 第三者異議の訴えの当事者適格
第4 第三者異議の訴えにおける執行停止等の仮の処分
第5 第三者異議の訴え提起
第6 第三者異議の訴えにおける当事者の主張立証
第5節 第三者異議訴訟の終了
第1 第三者異議訴訟の判決
第2 第三者異議訴訟における和解
第3 第三者異議訴訟における請求の認諾・放棄

第4章 取立訴訟
第1節 総  説
第1 取立訴訟の意義
第2 差押えの執行と債務者の第三債務者に対する給付訴訟
第2節 取立訴訟の訴訟物等
第3節 取立訴訟と他の手続の関係
第1 取立訴訟と滞納処分
第2 取立訴訟と執行停止文書
第4節 取立訴訟の訴訟手続
第1 当事者等
第2 取立訴訟の管轄
第3 当事者の主張
第5節 取立訴訟の終了
第1 取立訴訟の判決

第5章 執行文付与の訴え
第1節 執行文付与の訴えの対象
第1 条件成就及び承継の事実
第2 非免責債権であることを理由とする破産債権表につき執行文付与の訴え提
   起の可否
第2節 執行文付与の訴えの性質及び訴訟物
第3節 執行文付与の訴えの提起
第1 執行文付与の訴えの管轄
第2 執行文付与の訴えの訴訟物の価額
第3 執行文付与の訴えの当事者適格
第4 執行文付与の訴えにおける訴えの利益
第5 執行文付与の訴えの訴状
第4節 執行文付与の訴えにおける当事者の主張立証
第1 原告の請求原因事実の主張立証
第2 被告の防御方法
第5節 執行文付与訴訟の終了
第1 執行文付与訴訟における判決
第2 執行文付与訴訟における和解
第3 執行文付与訴訟における請求の放棄・認諾
第6節 執行文付与の訴えにおける認容判決後の執行文付与手続

第6章 執行文付与に対する異議の訴え
第1節 執行文付与に対する異議の訴えの意義
第2節 執行文付与に対する異議の訴えの性質及び訴訟物
第3節 執行文付与に対する異議の訴えにおける異議事由
第1 執行文付与に対する異議の訴えにおける異議事由
第2 執行文付与に対する異議の訴えにおける執行文付与の形式的要件欠缺の主張
第3 意思表示擬制の債務名義についての執行文付与に対する異議の訴え
第4 執行証書(公正証書)での金額の一定性──事後求償権についての執行証書
  (公正証書)
第5 執行文付与に対する異議の訴えにおける請求異議の訴えの異議事由の主張
第6 執行文付与に対する異議の訴えにおける異議事由の同時主張
第7 執行文付与に対する異議の訴えと執行文付与に対する異議の申立て
第4節 執行文付与に対する異議の訴えの提起
第1 執行文付与に対する異議の訴えの管轄
第2 執行文付与に対する異議の訴えの訴訟物の価額
第3 執行文付与に対する異議の訴えの当事者適格
第4 執行文付与に対する異議の訴え提起の時期
第5 執行文付与に対する異議の訴えに係る執行停止等の裁判
第6 執行文付与に対する異議の訴えの訴状
第5節 執行文付与に対する異議の訴えにおける当事者の主張立証
第1 執行文付与に対する異議の訴えにおける原告の請求原因事実の主張立証
第2 執行文付与に対する異議の訴えにおける被告の抗弁事実の主張立証
第3 執行文付与に対する異議の訴えにおける原告の再抗弁事実の主張立証
第6節 執行文付与異議訴訟の審理
第7節 執行文付与異議訴訟の終了
第1 執行文付与異議訴訟における判決
第2 執行文付与異議訴訟における和解
第3 執行文付与異議訴訟における請求の放棄・認諾

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